研究課題

(現在でも、時折開いては、創作のよりどころとしている参考文献)

参考文献

 ● 和声学 

「近代和声」 松平頼則
・・・古典の和声の基本を理解した後で読みました。
@「素材」とA「応用」に分けて研究してあり、
「素材」については、ギリシャ旋法〜グレゴリアン・モード〜教会旋法と続き、
全音音階、12音技法(ドデカフォニズム)までの作品の引用まで。
また、世界各地方独自の音楽に存在するスケールの紹介から和声面の分析
(インド・日本・ハンガリー・ジプシー・ジャズ・インドシナなど)をしている。


「20世紀の和声法」 ビンセント・パーシケッティー 著 ・ 水野久一郎 訳
・・・スケール・モードの紹介から、和声の連結の使用上の注意点と、応用問題なども出ている。


「和声法」 アルノルト・シェーンベルグ 著 ・ 上田昭 訳
・・・ドデカフォニズム(12音技法)の先駆者、シェーンベルクの和声分析書
古典から近代に至る作曲家の作品を和声的な方向から分析。
そこに内在する、統一化された理論を提示している。

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●管弦楽

「管弦楽技法」 ドーゴン・ヤコブ 著・宗像 敬 訳
・・・尚美の管弦楽法の授業で学んだ教科書。
 楽器の特性(音域)から、組み合わせ間までを分析している。
特に、古典派の管弦楽にとどまってはいるが、興味深いのは、木管の和声配置の分析。


「管弦楽法」 ウォルター・ピストン 著・戸田邦雄 訳
・・・近代の管弦楽まで、楽器を広げて解説している。
木管に、サクソフォーンが入り、各楽器の鳴りにくい音などまでカバーしているのが、うれしい。


「コンテンポラリーアレンジャー」 ドン・セベスキー 著
・・・いわずと知れた不世出のアレンジャー。
ウェス・モンゴメリーのCTI作品三部作(ア・デイ・イン・サ・ライブ、シェイプ・オブ・シングス、ロード・ソング)のアレンジをした人。


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●Jazz和声・スケール

「モダンジャズスクール」Vol.1&2  デルボ社
・・・最初に読みました。渡辺さんの「Jazz Study」への導入として、ジャズに使われる和声進行・そこに選択できるスケール。
Vol.2では、メロディーにおけるリズム感は簡単なアレンジの方法などを含めて、やはりJazzの基本でしょうか。


「ジャズアドリブ入門」Vol.1&2 ジェリーコカー 笹森健英訳
・・・これも、入門的に読んでおくといいかも。ただ、スーパーインポジション(所謂、「テンション」)の取扱については、注意が必要かも・・・。
理論的には良いのでしょうが、実際に演奏に使うには整理して使わないと、「ハーモニック・ディストーション」(和音的歪み)の問題が起こります。


Vol.1

1. 即興家の基礎的知識  2. メロディー入門  3. リズム部門 4. 演奏の第一歩  5. 音感の訓練  6. コードのタイプについて  7. スウィング
8. 減音音階  9. メロディーの分析と展開  10. スーパー・インポジションのコード  11. 機能的和声


「Jazz Study」 渡辺貞夫 著
・・・バークレー音楽院から持ち帰った理論を紹介し、全体が、ほぼ三部に分かれており、最後には、独自のモード理論を
展開するにいたっている。特に、三部のところで出てくる、ラインライティング、アッパー・ストラクチャー・トライアードの概念・理論は興味深い。

「リディアン・クロマティック・コンセプト」 ジョージ・ラッセル 著
・・・独自の作曲理論を世界に投げかけた概念。というより、それまでの和声概念を基礎にしながら、明らかに違う方法論を構築したものと理解している。

「チック・コリアの音楽」 山下邦彦 著




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●楽理、楽典


「音楽の基礎」 芥川也寸志 著

・・・・作曲家による楽典の基礎解説(1971年8月第1刷発行)

1.音楽の素材 a.静寂 b.音   
2.音楽の原則 a.記譜法 b.音名 c.音階 d.調性  
3.音楽の形成 a.リズム b.旋律 c.速度と表情
4.音楽の構成 a.音程 b.和声 c.対位法 d.形式

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●音楽美学、音楽史



「音楽の歴史」 山根銀二 著

・・・・美学・美術史の専門家による音楽史学研究書(S32/1957年 第1刷発行)


1.音楽のはじめ  2.古代オリエント 3.インドのむかし 4.唐代までの中国 5.ギリシャ世界
6.ヘレニズムとビザンティオン 7.サラセン文化  8.日本の音楽  9.ヨーロッパ中世から近代
10.音楽の現代



「音楽美入門」
 山根銀二 著

・・・・歴史的な変遷を追って音楽の変転を追う(1950年12月第1刷発行)

諸.音楽とは何か 
1.音楽の音、リズムと旋律 2.和声の形成 3.声のポリフォニー 4.音楽のルネサンス 5.バッハの道
6.音楽の古典と音楽形式 7.ベートーベンの世界 8.シューベルトとリート 9.歌劇と楽劇 10.演奏と鑑賞


「ドビッシー」 平島正郎 著 [大音楽家・人と作品]



「ベートーベン」  長谷川千秋 著

・・・・音楽美学の専門家が追うベートーベンの一生(1938年11月第1刷発行)

序 
1.ボン時代 2.ウィーン初期 3.つんぼについて 4.「エロイカ」(第三交響曲) 5.歌劇「フィデリオ」 6.永遠の愛人
7.ゲーテ 8.ウィーン会議 9.「ミサ・ソレムニス」 10.第9交響曲 11.甥カール 12.死まで




「現代音楽を語る」 小倉 朗 著

・・・・作曲家による現代音楽の総括的論説(1970年10月第1刷発行)


1.序 音楽的対象と感覚的対象 2.シェーンベルグ 3.ストラビンスキー 4.言葉と音楽 5.バルトーク 6.終 現代から明日へ




「音楽史」 H.M.ミラー著 村井範子・佐藤馨・松前紀男 共訳


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○ジャズ、ロック、ポップス


「都市の黒人ブルース」 チャールズ・カイル著 相倉久人訳
・・・・特に、B.B.Kingへのインタビュー記事は、有名であり、ブルースミュージシャンの置かれている状況を把握する最も有名なもの。


「ジャズからの挨拶」 相倉久人 著

 

「ビートルズ」 ハンター・デイビス 著  小笠原豊樹・中田耕治 訳


「ビートルズ革命」  ジョン・レノン 著  片岡義男 訳


「ビートルズ エピソード 550」 香月利一 著


DVD 「ビートルズ・アンゾロジー 全5巻(11枚)」 小野ヨーコ 監修
・・・・数々の彼らにまつわる伝説・虚言を一掃する本人達へのインタビューでなる


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